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『腐爛の華』J.K.ユイスマンス

ユイスマンスなんて碌な小説を書いていない。「さかしま」とか「彼方」くらいしかないじゃないか、と言われればそのとおり。「彼方」だって碌な小説ではないと思う。ユイスマンスがカソリックに帰依してから書いたこの小説も、小説としては、かなり問題がある。
そうした問題がある書き方を選択する、その身振りが好きなのだな。「彼方」なんて小説を書いた小説家が、今更のように聖女伝を書く時のその身振りが顕われてしまった小説。

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